栄西禅師供養祭
4月5日に栄西禅師供養祭が粟ヶ岳山頂で執り行われました。
茶粗栄西禅師とは
栄西禅師(えいさいぜんし)は1168年、28歳の時博多から中国に渡りお茶効能を見極め茶の実を、日本に持ち帰りお茶の効能を日本人に知らせた人物です。1211年、71歳で日本最古の茶の本である喫茶養生記を執筆した。
栄西禅師銅像
昭和36年に茶産地の象徴として茶業関係者がお茶に感謝し故萩原郁太郎氏を中心に仙台井ヶ田製茶を始め日東地区はもとより多くの関係者の協力により粟ヶ岳山頂に茶祖栄西禅師の銅像を建立しました。
以後毎年供養祭を行っています。
例年ですと、茶業関係者、生産者など100名以上により栄西禅師供養祭が4月5日に執り行なわれます。
本年度は新型コロナウイルスの影響により役員のみで供養祭が執り行われました。
茶の十徳とは
茶の十徳とは栄西禅師の弟子明恵上人(みょうえしょうにん)が、京都の栂尾高山寺の庭に茶の種を蒔き、お茶を飲むことの効用を『十ヶ条』に著し、広めたことに由来します。
一 諸仏加護 お茶は強く根をはり、一年中緑を保ちます。その生命力があなたを守ります。
二 五臓調和 お茶に含まれるタンニンなどの成分が、体のバランス維持を受持ちます。
三 孝養父母 お茶の深い味わいは、素直な心を育て父母への感謝の精神を植えます。
四 煩悩消滅 お茶の深い味わいは、わずらわしい世事の疲れを忘れさせます。
五 寿命長遠 お茶は養生の仙薬ともいわれ、毎日を元気に暮らすことができます。心に煩悩なく身に病気さえなければ、日々の仕事に精励でき寿命も長くなります。
六 睡眠自除 お茶は神経の機能を活発にし、頭脳と血液の循環を増進し睡魔を除去することができます。
七 延命息災 お茶はアルカリ性で「飲むサラダ」と言われていて、毎日を元気で暮らせます。茶人には息災で長寿者が多いです。
八 天心随心 お茶を飲むときは心を落ち着かせ、無我無心で純真な心になりきることができます。このため天神の心に叶い随う心境になります。
九 諸天加護 一服のお茶は、楽しい語らいと家族や友人等との団欒の場を醸し出します。邪気邪念もなく、祈らずとも神仏の加護があります。
十 臨終不乱 お茶は昔から仙薬として愛飲され、心の平静を保ち天寿を全うできます。